こないだ久しぶりにお隣の川崎市の農産物直売所に行って来たよ。
今は白菜やキャベツ、大根などの大型の野菜がたくさん並んでいて、一通り買ったら大変なことになった。
でっかい保冷バッグになんとかおさまる量だったのですが、このあとこの荷物を持って約1時間半歩く予定だったことはすっかり頭から消えていました。
帰り道は修行になってしまいました(*_*)
直売所の魅力はなんと言っても鮮度。
そして、農家の方で値段を付けるので、市場相場にはあまり影響されないところ。
野菜が高騰している時は、かなりお安く買える時もあります。
そして、市場にはあまり出回らないものも手に入ることがあります。
このキウイフルーツ。
ちっこくて、まずスーパーに出回ることはないと思います。
値段もかなり安い。
まだ熟していなくて固かったのですが、いつもの全く甘くない自家製アイスクリームと一緒にいただきました。
おいしい。キウイもまだ全然甘くなくて、でもこういうの好き。
そしてみかん。
みかんはスーパーや八百屋さんで買うことはまずないのです。
有名産地のものは甘さが強すぎて、みかんの他の風味があまり感じられなくなっているから。
他の果物も皆、どんどん甘くなって、甘さばかりが強調されてしまっています。
ときどき食べるならそれも良いかなと思うのですが、日常的に食べるとなると、味覚が麻痺してきます。
その点、川崎や東京のみかんは、ちょうどよいいい加減さ。よく言えばまだ天然の感じが残っていて、酸味も十分。
何というか、みかんだけではなくて、いろいろなものが「わんぱく」な感じ。
今回買ってきたみかん。たくさん並んでいる中で、選ぶのは一番安いやつです。
開けてみると…
大きさバラバラ。
こんな規格外のものは、スーパーではなかなかお目にかかれません。
こんな風に、大きさがバラバラのものをざっと袋に詰め込んで売っている感じが好き。
なんとなく「わんぱく」っぽくないですか?
市場に持ち込むとなると、これができないからね。
半端もの残り物をざっと詰め込んで一丁上がり、これは地産地消の直売所ならではのもの。
いつもこういうのを探して物色しております。
◆
こないだそろそろ食べ切ってしまわないとダメになりそうな米粉のピザ生地と生クリームがありまして、それならフルーツピザでもやるべと。
その時、うちにあったフルーツが柿とみかん。
ピザなら柿よりもみかんだな。
そんなわけで、みかんの薄皮をむいていたのですが、これがまた面倒くさいですねえ。
みかんだけを食べるなら、そんな皮はつけっぱなしで食べるので、今まであまり気にしたことはありませんでした。
めんどくさ、あ~、めんどくさ
って言いながら皮をむいていたわけですが、皮をむきながら昔のことを思い出していました。
◆
まだ20代の頃ですよ。
ある女の子と電話で話をしていたんです。
その中で、彼女が言ったんですけど
わたしね、お父さんの隣に座って、みかんの皮をむいてあげるんですよ~
(ちょっとファザコン気味かなって、自分で言ってました)
その時はテキトーに、お父さん幸せだね~なんて言っておいたのですが、それからしばらくして、その人と会う機会がありました。冬の寒い日だったのですが、ベンチに腰掛けようと促してきたんですね。
ベンチでいろいろお話をしていたら、その子はバッグからみかんを取り出しました。
私にむいてくれたんですよ、みかんを、それも薄皮まで。
そのためにわざわざみかん持参でやって来たんです。
嬉しいというよりも、かわいい。この子、かわいいなって、そう思いました。
私ね、みかんの皮をむくのが好きなんですよ~
って言って、とことんきれいにむいたみかんの実を、ハイって私の掌に載せるのでした。
みかんの皮をむいてもらえるのって、幸せだよね~って、フルーツピザを作りながらそんなことを考えていたのでした。
あ、私にもそんな時代があったんだな~、としみじみ(=^ェ^=)