こっち側とあっち側の間で…

NHKで「ケの日のケケケ」というドラマを観ました。

 

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主人公は感覚過敏の女の子。
音や光、触覚、味覚等、敏感すぎて生活に支障が出てしまう。

この感覚過敏を世に知らしめたいという意図があるのかな?
45分の中にうまくまとめたなという感想です。
とても面白かった。

私もこの主人公ほどでもないけれど、感覚過敏があります。

中途半端な感覚過敏だったので、自覚があまりなくて、それなのに苦しい。
最近になってやっと、自分が実は感覚過敏だったんだなって気がついたのですよ。

自覚があるなら、初めからできないとして、その上で物事を考えていくことになるのでしょう。
でも自分には訳が分からずただ何となく苦しいのですよ。
頑張れば何とかなるのではないかって、もっと苦しくなっていく。
頑張っても何ともならなかったからね。
頑張りが足りないと思って頑張り過ぎておかしくなってしまったし。

子供のことからずっとそうでした。

泣き虫の子供でした。
泣きたくないので我慢しようと頑張るのですが、それでも泣いちゃう。
泣いちゃうと、大人からは余計に叱られるし、友達からはからかわれるしバカにされるし、悔しくてまた余計に泣いちゃうの悪循環。
感受性がどうこうっていいますけど、それは外から受け取る刺激が大きすぎて(つまりは感覚過敏)、その感覚を脳や神経が処理しきれずに混乱してしまうということなんですよね。

高校の部活は、外で練習をすることが多かったのですが、夕方になって太陽の光が目に入ると、ボールが全く見えなくなりました。他の部員は何事もなく普通にやっていたのに、自分だけポロポロとミスをするわけです。監督には怒鳴られまくっても、どうしようもない。

大きな音は苦手です。前から聞こえる分にはそれほど問題なくても、右後方からの大きな音はとてもきついのです。
あとはなんて言っているかわからないと余計に頭が混乱します。
例えば、魚屋さんの掛け声やサザンオールスターズとか…

ドラマの中でも描かれていますが、こういうのって甘えているとか努力が足りないって捉えられちゃうんですよね。
私の場合は、苦しいことを伝えれば良かったのかもしれないけれど、自分自身が十分に自覚していなかったので、そもそも伝えるという発想すらなかったわけです。伝えたところで、分かってもらえないとも思います。

努力が大切だということに異論はありません。
しかし、その方向を間違えると、苦しいだけで何も成長しないし、やがて努力することにも疲れちゃうことになる。
せめて学校の先生には分かっていて欲しいな…なんて思うことがすでに甘えなんでしょうかね。

まぁ、感覚過敏にはタンパク質だと密かに思っています...

 

日テレ「おかえり、こっち側の集い」が終わっちゃいました。

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眠れない時に、ときどき見ていました。
今回は眠かったけど、最終回ということで見ちゃいました。

番組の説明では、こっち側のことをこんな風に書いています。

華やかな芸能界に潜む小心者で色々考えちゃう「こっち側」なゲストをオードリー・若林正恭水卜麻美がお迎えします。

私は芸能界とは無縁ですが、一般社会にも当てはめれば、間違いなくこっち側の人間。
でも誘ってくれるのはいつだってあっち側だったのですよね。
あっち側がどうしても居心地悪くて、だからと言ってこっち側に来ても仲間に入れてもらえないタイプ。

自分がこっち側かあっち側かの判断は自己申告なところがあって、自分がそうだと思えばそうなんですよね。
番組のゲストにも、なぜこの人がこっち側なの?という人も結構いて、でも本人がそう思うのだから仕方がない。なんだかHSPみたいな感じかな?あれも本人がそう思っていれば、やっぱりHSPなんですよね。

番組では、こっち側には見えない人でも、オードリー若林や水卜ちゃんがこっち側仲間として受け入れている感じがとても良かった。

でも現実にはなかなかそうはいかないところが辛い。
私はどこに行っても、こっち側では誰も仲間としては受け入れてくれなかったな。
あ、性格に問題ありなのは分かっていますけれど(笑)。フフフ

 

Amazonの商品ページは、これをおすすめしていると言うわけでもなく、ましてや売り付けようなんて気持ちはサラサラ無くて、ただ面白そうだからというだけのことです。