ときどき自分の車が欲しくなります。

私が今までに、唯一、自分で所有した車は、今となってはとても忌み嫌われる名前であろう「トヨタ コロナ」。
若い頃はずっと、小さなスポーツカーが欲しいなと思っていたのに、それを知っていた友人たちからは、なんでお前がコロナなんだ?と不思議がられたものです。
当時ならば、例えばユーノスロードスターいいななんて思っていましたが、そこまでスポーツを意識しなくても、ホンダシビックでもいいなと思っていました。当時のV-TECのシビックは、スポーツカーそのものだったけど。
それがなんでコロナ?と言えば、ただ単に面倒くさくなってしまったからなんですよね。ディーラーに試乗して回ったりとか、商談したりとか。
それに当時は兄がトヨタセリカGT4、ほら、WRCで勝ちまくっていたやつですよ。あれに乗っていて、父はすでに自分の車をもっていなかったし、それなら私は家族全員がちゃんと乗れる車にしなくちゃという、強迫観念みたいなものもありました。
職場の近くにトヨペットの営業所があって、そこの私と同い年の営業さんと何となく仲良くなって、彼はまだ入社してからまだ1台しか売っていなかったのこと。じゃあ、お前のところから買ってあげるよということになったのです。それまではまさか私がトヨタの車を買うなんて、私も周りの人も誰も思っていなかったと思います。
実際に乗ってみて、実につまらない車ではありました。エンジンのフィーリングがとても悪い。もう少し気持ちよく回らないものか。仕事で乗っていたスズキエブリの方がよっぽど気持ち良かった。ただ、ハンドリングは悪くなかったな。山道でちょっとオーバースピード気味でカーブを曲がったときは、ここまで踏ん張れるのねと結構感心したものです。
手放す時の下取りのことを考えて、紺色のセダンにしろと周りがうるさかった。コロナはこれが一番下取り価格が高くつくのだそうです。
しかし、そこは抵抗しました。ねぇ、だって、そんなのただのおっさん車じゃん。20代の男の子が乗るにはちょっときついよね。
周りの反対を押し切って、濃い緑色のハッチバック。しかもサンルーフ付き。オープンカーに乗れなくても、サンルーフがあれば昼間なら太陽の光が入ってとても気持ち良いのです。サンルーフ付きも、下取りではあまり良い条件にならないと言われていましたが、そこは最後の悪あがきです。
荷物もたくさん積めるし、それなりに楽しい車生活でしたが、仕事が忙しすぎて、乗っている時間もほとんどなく、手放すことになってしまいました。

それ以来、自分で所有することなくきてしまいましたが、今になってときどき車が欲しいなぁと思うことがあります。もしかしたらガソリン車を所有するのは、これが最後になるかもという気持ちがあるのかもしれません。環境のことを考えると電気の方が良いのは当たり前のことのようですが、やっぱりガソリン車のフィーリングは捨てがたいです。

若い頃のように、スポーツカーを欲しいとはあまり思わなくなりました。
動力性能よりも、形の方にこだわってしまいそうです。今の車のデザインはあまり好きではないかも。

もともとイタリアの車に憧れがあって、今だと、フィアット500(チンクエチェント・通称チンコ←私だけの通称(笑))は好きですね。
あと気になるのが、トヨタのJAPAN TAXI(笑)。
これ絶対にいいですよ。顔がもう少しブサイクな方がいいなと思うけど、お尻の辺りの感じがとても良い。

何気に「おぎやはぎの愛車遍歴」というテレビ番組を観ていたら、この車が登場して、なんと一般向けにも販売しているらしい。私でも買えるのです!(笑)。
だいたい320万~350万円位。ちょっと高いな。
余計な装備なしで200万くらいにならないかなぁ。ちょっと無理か。
あと、残念なのが、ガソリン車の設定がないそうです。LPGのハイブリッドだけ。燃料補給に苦労しそうです。


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最近はすっかり車のない生活になってしまいました。東京の今住んでいる場所で生きている限り、なくてもなんとかなってしまいます。実際に、4年くらいは自分で運転していないし、タクシーも含めて、他の人の運転でもほとんど乗っていないな。
でも、車の運転は楽しい。
電気自動車が普及してくれば、シェアするのが当たり前になってきそうな気がします。
でも、やっぱり私は自分の車が欲しいなと思うのでした。