MEC食を試してみました

以前に読んだ本、津川友介著「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」です。

str.toyokeizai.net

この本では、食べたものが体内でどのように作用したかという因果関係には一切触れず、何を食べたら病気になったかを調査した研究による論文を科学的エビデンスとしています。いろいろな項目がありますが、その中でも次の2つについて注目したいと思います。
・赤身肉(豚肉、牛肉)は一切ダメ。
・卵は週に6個まで

この本を読んでその感想を書こうと思い、いろいろ調べたのですが、そうしたらこんな食事法が出てきてしまいました。

shufunotomo.hondana.jp

肉(meat)、たまご(egg)、チーズ(cheese)の頭文字をとっってMEC食。沖縄の医師が提唱しています。
この3品を食事の中心にしましょうという食事法です。「世界一シンプルで・・・」とは全く逆。「世界一シンプルで・・・」が本当ならば、MEC食ではなにか恐ろしい病気になりそうです。(笑)

一日に肉200g、たまご3個、チーズ120gをきっちり食べる。これでビタミンC以外の必要な栄養素は全て摂れるといった計算です。あとはときどきビタミンCを多く含んでいるブロッコリーやパプリカなどを少し食べればよい。

野菜はどれもとても消化が悪い。そんなものは無理に食べなくても良いくらいの勢いです。野菜嫌いの人には何とも嬉しい食事法です。(笑)
食物繊維など不要。あんなものはう○ちの量を増やすだけ。逆に胃腸の負担を大きくするだけ。
それに、食べてはいけないものはなくて、肉200gたまご3個チーズ120gを食べたなら、それでも足りなければ何でも好きに食べても良いというものです。野菜や穀物は嗜好品の扱い。上記の3品を食べれば、なかなかそれ以上食べたくなくなってくるというのです。

最近流行りの実証実験をしてみましょうということにしました。
もっとも、肉200gならぜんぜん苦にならないし、たまご3個なら今までも毎日食べていたし、ということで後はチーズ。
チーズを含めた乳製品は、いろいろな理由でできるだけ食べないようにしていたのです。チーズの種類によってはお腹の調子が悪くなってしまうし。
とりあえずグラム単価で一番安いベビーチーズを選択してみました。
恐る恐る食べて、とりあえずお腹の調子は悪くならなかったので、これでいくことにしました。
初めはきつかったですね。ベビーチーズは1個15g。これを毎日8個(4個入り×2パック)食べることになります。慣れてきたら何でもなくなってきましたが、何気に塩分の摂り過ぎになりそうです。

そして、実証実験の結果、少し太ってしまいました。
簡単なことです。今までの食生活に加えて、チーズを食べるようになっただけです。
そりゃあ太る。
本来は肉たまごチーズを食べて、それでも足りなければ他のものも食べてよいという食事法。しかし、私は、今までのように穀物も野菜も同時に食べて、そこから無理やりチーズも食べていたという...

ときどき肉たまごチーズだけで朝食を済ませたことがありますが、その時はお昼になっても全くお腹がすくことなく、晩ごはんまでに夕方にチーズを少し食べただけで済んだこともありました。決してこの食事法が間違いではないことは伝えておきます。私のやり方が正しくなかっただけのことです。
その後、晩ごはんはちゃんと食べました。
このMEC食では、寝る前の食事も可としています。お腹がすくということは、栄養が足りていないのだから、それがいつでも摂るべきという考え方です。ただし、肉たまごチーズです。寝ている時に体の壊れた部分が補修されていくのに、その材料となるタンパク質が足りていなければ意味がないというのです。
お腹がすくと眠れなくなってしまう私にとってはなんともありがたい食事法ですね。

あと一つ気になったことがあります。
肉たまごチーズだけを食べるのを何日か続けていると、体臭がきつくなるような気がします。私は自分の臭いがとても好きなのです。自分の枕の臭いをかぐととても落ち着きます。私の体臭はお花の香りなのです。その私が、自分の臭いが気になってしまった。
それはケトン臭というものらしいですね。
人は糖が足りなくなると、タンパク質を分解して、ケトン体というものを作り出します。これが糖に代わってエネルギー源となるわけですが、このケトン体が臭うのだそうです。

日本人が割と体臭が少ないというのはこういう事だったのだなと気が付きました。日本人は野菜や穀物中心の食生活だと思います。
差別するわけでもないけど、外国人は体臭がきつい人多いですよね。

スーパーで働いていた時のアルバイトの日本とフィリピンのハーフの女の子、とてもかわいいかったのです。容姿もそうですが、言うことがとても可愛い。
例えば、いつだったか、その日はお弁当がたくさん売れ残ってしまって、閉店まで働いていたスタッフ全員に、好きなだけ持ち帰っても良いということになりました。
その子にもそう声をかけたのですが、お弁当の前でどうしようという顔をして、モジモジしていたんです。いらないのかな?断りにくいのかな?と気になって、どうしたの?と声をかけたら、返事は「ハズカシイ...」
「ワタシハナンデモオイシクタベラレマスノデ、○○サン(←私のこと)、エランデクダサイ」(小学生までフィリピンで過ごしていたので、少し外国人訛り)
家族の人数分、見つくろって持たせてあげたら、少しはにかみながら嬉しそうに帰っていきました。
この子の体臭が少しきつくて、いつも気になっていたんです。
高校生の女の子ですし、そういったことには敏感になっていたはず。
これでやっと謎が解けました。(笑)
これからはこの臭いについて、ネガティブな気持ちにならずに、そういうものなのだなといった心構えで接することができそうです。

さてと話を元に戻しますが、自分一人で生活している分には、好きな時に好きなものを食べることもできそうですが、家族と一緒となるとなかなかそうはできないことが多いなと思います。そういった意味で、MEC食を徹底するのは難しいなという結論に至りました。
お肉は好きですし、たまごは苦にならないですし、チーズはちょっときついのですが、食べられなければその分は他のものを増やしても良いということですので、このMEC食をゆるく行っていきたいと思います。

結局はどうでも良い結論と言えなくもないですね。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ