それは脳のエネルギーが足りないのではないか

不安。

これは誰もが持っている生存のための本能。
生命の危機から逃れるためにとても大切なもの。

野生の動物は、皆臆病だよね。
不安感ばかりなんだよ、きっと。
不安感に支配されて生きている。

でも人間は、脳のエネルギーをたくさん摂れるようになって、どんどん脳が大きくなって、不安感に対処するだけにとどまらずありあまる脳のエネルギーを他のことにも使えるようになった。
こうして人間の社会はどんどん発展していったわけですが、困ったことに今度は、生存するための本能の、この不安感が生きずらさの原因になってしまっている。

脳のエネルギーが足りなくなってくると、もう不安感に対処するだけで精いっぱい。
楽しいことや嬉しいことも感じられなくなってくる。
きっとこれが進んだ状態が鬱病とか統合失調症とか、そういうことになるのだろうな。

少し前に藤川徳美医師がご自身のブログで、今の日本人は自分で考えることをしない。それは脳のエネルギーが足りなくなっているのだと書いていました。
その言葉がとても気になって仕方なかった。
藤川医師は、コロナワクチンに対して反対の立場をとっており、そのことに関連しての記述なのですが、それは他のいろいろなことにも言えるのかなって思います。

テレビの番組で少子化を扱っていました。
たまたま見たので、何の番組かはすっかり忘れてしまったけど。
いろいろと政策がどうだとか議論がなされていましたが、キーワードは不安。
子育てに対しての不安がなくなれば、子供は増えるというのです。

え?昔は子育てに不安はなかったの?

経済的な問題だという人もいますが、貧乏でも子だくさんの人はいくらでもいますしねぇ。

これももしかして、自分で考えての意思決定ができなくなっているのではないかと思ったのですよ。

脳のエネルギーが不安に対処するだけで精いっぱいになっているのかな。

不安なんて絶対に無くならない。
それは生きていくための本能だから。
つまり生きていくための危機に備えるもの。
でも人間が人間として生きていくためには、不安があってもそれを凌駕するほどの脳のエネルギーがないと、今度はこの不安が生きずらさにつながってしまう。

脳のエネルギーとして、真っ先に思い浮かぶのは糖。
糖は人間の脳が大きくなることに多大な貢献をしたというのは事実だと思います。
確かにそうなんだけど、現代は糖の摂取量がもっと増えているはずなのに、脳のエネルギーが足りなくなっている。
どういうこと?
結局、エネルギーの素になるものをいくら摂っても、それをエネルギーに変換できなければ意味がないんだよね。それどころか、余計なものが体にたまってしまい、むしろ害になる。

エネルギーの素をエネルギーに変えるものをしっかり摂らないといけない。
私は糖尿病って糖をエネルギーとして使えなくなる病気だと思っていますが、糖尿病の人にマグネシウムが足りなくなっているというのは明らかになっています。
アルツハイマー病は脳の糖尿病と言われる病気ですが、アルツハイマーまでいかなくても、脳の能力が低下しているのは、糖をエネルギーとして使えなくなっているから。たぶん。
認知症って、40代くらいからじわじわと自分でも気が付かないところから始まっているといわれます。
たぶん多くの人が、自分でも気が付かないうちに、認知症に足を突っ込んでいるような気がします。

認知症パーキンソン病HSPや不安障害、発達障害、そして鬱などの精神疾患が増えていると聞きます。どれもみな脳のエネルギー不足によるものではないのかなと思っています。
繰り返しになってしまいますが、不安感が強いというのは、脳のエネルギーを不安感に対処するだけで使い切ってしまい、他のことに使えないからなのではないのかな。

つまり少子化だって、子育ての不安を乗り越えるだけの脳のエネルギーがないということなのではないのかなって思うのですよ。

みんなやらなければいけないことが多すぎて、その度にいちいち不安を抱えていたら、それゃすぐに脳のエネルギーを使いきってしまいます。

なぜ脳のエネルギーが十分に作られないかというと、糖の摂りすぎ、タンパク質と脂質不足、そしてマグネシウム等のミネラル不足。しつこくてゴメンね。

日本では、飲み水にミネラルは少ないし、土壌にも少ない(農作物からはあまり期待できない)、そして魚介類の消費量が減っているように海のミネラルもとらなくなってきてしまった。

なんとなく、少子化対策は、支援支援とお金をかけるよりも、飲み水にミネラルを添加するとか、それこそにがり成分たっぷりのお塩をしっかりと摂ることで、ある程度解決するのではないかと思ってきました。

今回はたまたま少子化問題を扱った番組を見たのでこの少子化について書きましたが、今の日本で起きているいろいろなこと、例えば長野の公園閉鎖問題だとか、新年早々の田原総一朗氏の「帰れ」発言だとか、様々なことが脳のエネルギー不足で説明が付くような気がします。

がんばりましょう。