このところあまり来なくなってしまった猫のだんな。
でも、この近所にいるのは確かなんだ。
こないだは少し離れたところで遭遇して、私だとは分からなかったのか、それとも嫌われちゃっているのかよくわからないけれど、こちらをチラチラ見ながらも後ずさりする猫のだんななのでした。
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今日は少し早い時間の帰宅。
一応、いつものようにキーホルダーを鳴らしてみるのですが、やっぱり出て来ない。
もう何日もそれが続いていました。
自分の部屋で少し休憩をしていたら、そとでニャ~ンという鳴き声。
窓から階下を見下ろすと、そこにいたのは猫のだんなでした。
ちょっとちょっかい出してくるべと思って、階段を下りて玄関の戸を開けたら、もうすぐそばまで迫っていた猫のだんな。
この反応速度、恐るべし。ただお腹が空いていただけという説もあるが、まだ私のことは忘れていなかったのねと少し安心。
それにしても、これは鍵を開けたガチャッという音に反応しないとここまでのスピードは無理なはずです。やはり恐るべし猫のだんな。
やはりかなりお腹が空いていたのは間違いなかったようで、いつもならほぼ儀式として、ちゅーるをちょうだいの挨拶として顔を私の足にこすりつけるのですが、今日はそれすらも省略。
私が持っているちゅーるの方に口を近づけてきました。
でも1本食べたら外に出ちゃった。
しばらくそのまま放置していたら、くるっと向きを変えて、また私が持っているちゅーるの先に口を近づけてきました。儀式はまたもや省略でした。
3本食べたら、もう私には用がないようで、パトロールへと出かけていきました。
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しかし、私がまた自分の部屋に戻ると、またもやだんなの鳴き声が聞こえました。
威嚇するような声ではなくて、とてもかわいらしい声でニャンニャン鳴いてるの。
どうやら、知っている顔が通り過ぎる度に、挨拶しているみたい。
この辺りに来るのは久し振りだからね、自分のこと忘れないでねって。
この世渡り上手が…(笑)。