あんまり塩を減らし過ぎてもねぇ~

NHKのニュースを見ていたら、またなんだかモヤモヤするニュースが…。

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塩分を控えなさいというもので、「専門家」というお二人が登場してる。
たぶん、このお二人はこの思い切った減塩を実践しているのでしょうね~。
う~ん…こんなことを言っちゃうのはとても失礼なんだけど、このお二人のお顔の表情を見るにつけ、こうはなりたくないなと思ってしまうのは私だけか?
エネルギーがまるで感じられない。
減塩がそんなに身体に良いのなら、慣れないテレビ出演で緊張しているのを考慮しても、それでももっとエネルギッシュであっても良いのにと思ってしまう。

塩分はエネルギー産生に絶対に必要なもの。
だからと言って何もおいしさを損ねるくらい塩をたっぷり使いましょうなんてことにはならないけれど、一番おいしくいただける塩分濃度なら、健康な身体にはなんの問題もないと思っています。
そうそう、前に読んだ水島シェフの本には、人間の塩分濃度は人によっても多少差があるが、だいたい0.8%くらいなのだそうで、その塩分濃度が一番おいしく感じるのだそうです。

この本、絶対におススメ。料理が苦手だなと思っている人でも、塩分濃度と火加減に気を付けるだけで、後は素材が勝手においしくなってくれます。

まぁね、塩分を摂れば、一時的には血圧が上がるかも知れません。それくらいで血管が破れてしまうほど脆くなっているのなら、厳重な塩分対策は必要なのでしょう。
でも、私には、どうしても「健康な人」にそこまで厳重な減塩が必要だとは思えないのですよ。

実際に私は、減塩など全く意識しないで調理していますが、それでも塩分不足になることがあります。なんだか理由もなく身体が怠く感じる時って、だいたい塩分不足なのです。減塩どころか、むしろ気を付けて塩を摂るように心掛けているくらいです。

繰り返しますが、塩はエネルギー産生には絶対に必要なもの。
塩を摂るのがいけないのではなくて、塩を身体が使えなくなっていることが問題なのです。使えなければ、そりゃぁ貯まって血圧も高くなるのでしょう。
実はエネルギー産生を阻んでいるのは、過剰な糖質。
血圧が健康を失うくらいに上がるのも、糖質が原因である場合が多いようです。
塩分に神経質になるよりも、糖質制限をした方が、よっぽど血圧は正常値になりますよ。

それにしても、減塩のためにラーメンスープを捨てろというのは、どうしても納得いきません。
市販のラーメンスープは添加物のオンパレードですので、その添加物を避けるために飲むなというのなら理解はできます。
でも、基本的に、ラーメンスープはものすごい栄養が詰まってるんです。
このラーメンスープのほとんどは、骨からとったもの。
骨ってものすごい栄養の宝庫なんです。カルシウムだけではないですよ。骨の中にある骨髄や、骨の周辺にくっついているコラーゲン質などなど。
じっくり煮込んでとったスープには、この豊富な栄養がたくさん溶けだしている。
これを捨ててしまうなんて、もったいなさ過ぎます。
むしろ、麺を残してでも、スープは飲み干したいところです。

お味噌汁を飲むのも制限しろだって(笑)。
お味噌の健康効果は誰もが知っている通りです。今はもはや常識。
かつお節や煮干し、昆布でとるだしは、これまた栄養の宝庫。
アミノ酸たっぷり。
私は市販のものでは減塩のお味噌を使っていますが、これはどうせ安い塩を使っているのだと思うから。この減塩のお味噌にミネラルの多い塩を足して使っています。
むしろ普通の減塩でないお味噌よりも塩分濃度が高くなっているような気がします(笑)。
あ、自分で作るお味噌は、必ず精製塩ではなくて、ミネラル成分の多いものを使っていますよ。

あとは野菜と果物をたくさん食べろだって。

野菜を食べることに異論はないですけど、うちの母なんかがそうなんですけれど、野菜をたくさん食べてしまって、肝心のたんぱく質が食べられなくなっては本末転倒です。
まずはタンパク質です。そして脂質。その上で野菜が食べられないのなら、それはもうサプリメントを利用するくらいでも良いのかなと思っています。

そして果物。
最近の果物は甘すぎます。これではもう健康効果は期待できません。
美味しいものですので、嗜好品としていただく分には問題ないと思います。
でも、食べすぎには注意です。
私は有名産地のものはできるだけ避けるようにしています。
甘くするための品種改良がバンバン行われているから。
近所の(と言っても、歩いて3時間)農産物直売所で、とびっきりすっぱ~い甘夏なんかが出ていたりすると、そういうのを好んで買っていただくようにしています。
みかんなども、ちゃんとすっぱいです。
慣れてくるととてもおいしいです。
っていうか、私は甘すぎる果物がまずく感じて、すっぱいのを探し求めるようになってしまったんですけど(笑)。

それにしても、健康情報があふれかえっているこの世の中。
多くの人が、多少なりとも意識していると思います。
それでも、認知症、糖尿病、高血圧…増えているんですよね。
私の実感としては、たぶん、根本的なところで間違えているような気がしてなりません。
とは言え、私の健康だって何時ひっくり返るか、そんな保証はないわけで、情報に振り回せれることなく自分で考えて生きていくしかないんです。最終的には、全ては自己責任ということになってしまうんだろうな。

…などと考えている今日この頃でございます。