ただの湯むきしたトマト?
よくトマトをくりぬいて、そこに挽肉を詰めてスープに入れるというのをやるのですが、少しマンネリになってきた。
実はOTさんのこちらの記事が気になってしまった。
どうやら小豆とトマトは、お互い足りない栄養を補い合うようですね。
OTさんは小豆麹とラタトゥイユを混ぜていました。
この記事にリンクをはってあったのがこちらの記事。
これは「あずき博士」として知られる名寄市立大学副学長で農学博士の加藤淳教授のお話をまとめているものでした。
小豆はあんこにすると、どうしても製造過程で栄養を煮汁と一緒に流してしまうから、もったいない。
あんこではなくて、煮汁ごと全部いただきましょうとのことでした。
煮汁を茹でこぼすことを渋きりっていうんだけど、文字通り小豆の雑味を取り除いてしまおうということ。
渋きりをしっかりやると、とてもお上品なあんこが出来上がるというわけ。
だから昔ながらの製法をしっかり守っている老舗和菓子屋さんなどは、これを忠実にやっているんだろうな。
たまに食べるならそれも良いのでしょう。
でも、家庭で日常的に作るなら、そんなお上品さをスポイルしてでも栄養を優先したい。
私は家であんこを作る時は、渋きりしないで作っています。
あずきを煮る前に乾煎りをすると、渋みが軽減するのだそうです。(←これは加藤淳教授の考案みたいですね)
このことを知ってからは、煮汁を捨てずにあんこを作っています。
確かにお上品さは軽減しますが、いろいろな味が感じられて、少しワイルドな感じになります。スギちゃんもびっくりです。
そういうわけで、たとえ小豆とトマトを一緒にいただくとしても、私はあんこで食べたいのです。あんこ大好き。
しかも大福のように食べたい。
トマトをくりぬいて、そこにあんこを詰めてみたくなりました。
先日、父の月命日におはぎを作ったので、その時のあんこがまだ少し残っていました、
これはやるしかないな。
トマトにあんこを詰めただけでは、芸がないというものです。
トマトの栄養、リコピンやβカロテンは、あぶらと相性が良い。
あぶらと一緒に摂ることで吸収しやすくなります。
初めはトマトに合わせるあぶらなんだからと、オリーブオイルかなと思ったのですが、あんこならば、バターを使いたい。
あんことバターの組み合わせ、大好き。
冒頭の湯むきしただけに見えるトマト、半分に切ってみると
ジャジャーン!!!!
バターとあんこを詰めていたのでした。
一口いただいて……お・い・し・い...
なんというか、印象に残らないくらい自然なおいしさ。
褒めてんだか貶してんだか?(笑)
あまりにも自然過ぎて、何気なく食べてしまったら本当に印象に残らないんです。
でも、トマトのうまみと、あんこ、とても合います。
次は何か印象に残るよう工夫をしたいな。
・お酒を染み込ませる
・ミントかスパイスみたいなものを振りかける
・あんこの中に、さらにお餅を入れちゃう
なんだかおもしろくなってきたぞ。