にゃー将軍さんが、たまたま大好きな芸人に遭遇して、何もできなかったと嘆いておられました。
芸能人や有名人だからと言って、なんでもかんでも声を掛けても良いものか、それは議論の分かれるところでしょう。でも、声を掛けてもらったら、それなりに嬉しいですよね、きっと。
そう言えば東北の大震災の直後に、私が働いていたスーパーにカタカナで2文字のものまね芸人が来たのです。
テレビの撮影で、お米の特売の様子を撮らせてほしいということで、そのレポーターとして来たのが、そのものまね芸人でした。
震災の影響でものが不足している状態。
お米も思うように買えないという中での特売でしたので、テレビ局の方も興味を持ったのでしょう。
お米の特売はチラシに掲載されてしまっていて、震災の翌日からのチラシで、差し止めることができなかったのです。
さまざまなものが注文通りに届かなくて、チラシ掲載の商品も大半が欠品してしまいました。一部のお客さんからはものすごい形相で詐欺だと怒鳴られたりもしました。常連さんは皆、仕方ないよねと笑顔で許してくれました。だいたい、そういうふうにきつく当たってくるのは、初めて見る顔ばかりでした。
そんな中でお米の卸会社の社長さんに相談したら、実際にはお米そのものは十分にある、包装資材が足りないだけとのこと。
今回は、うちへの出荷分を最優先させてくれると返事をいただいて実現したお米の特売でした。
特売のお米目当てで、店頭には開店前から行列ができていました。
お1人様1点限りの制限付きでしたので、混乱を避けるために、私がお米売り場について、お客さんに手渡しするつもりでしました。
でも、そこにいるとずーっとテレビに映ってしまうじゃないですか?(笑)
そこはそのものまね芸人に任せて、私は何かあればすぐに対応できる場所で待機することにしました。
チラシ期間の最後の方でしたので、お客さんは常連さんばかり。
詐欺だと噛みついてくるような人に常連さんはいなくて、つまり常連さんは品の良い人ばかりなのでした。
そういうわけで本当に何事もなく特売が終わってしまったわけですが、きっとテレビ局的には少し白けてしまったような気もします。
何事も無さ過ぎて困ったのは、レポーターのものまね芸人も同じでした。
誰も声を掛けてくれないの(笑)。
皆、気がついても気がつかないふりをしているのか、テレビに映っていると緊張しているのか、それとも実はそのものまね芸人に本当に気がついていないか、そんなところで声をかけるほど好きではなかったのか...。
収録が終わる寸前で、1人のおばあちゃんが
「あんた、テレビによく出てる人よね!」
と、やっと声を掛けました。
その時のものまね芸人の顔が、ものすごく嬉しそうに変わったことを見逃しませんでした。
よかったね、ホリさん!
(あ、言っちゃったw)
収録が終わった後の彼は、お店の前の端っこの方でうんこ座りしていて、なんだかとても哀愁を漂わせていました。
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東京に住んでいて、その辺をうろついていると、ときどき芸能人や有名人を見かけます。
学生の時に栗本慎一郎さんの都市論にかぶれていた私としては、東京人なら、気がついても気がつかないふりをしてあげるものだと思っていました。今でも思っています、プライベートなら尚更。
それにしても、女優さんはきれいですよね。
テレビで見るよりも、格段にきれいです。
二子玉川駅前で見かけた高橋かおりさん(もしくはそっくりさん)、めっちゃきれいでした。
スーパーで働いていた頃は、お昼は家に戻って食べていたので、この人が主演の昼ドラもよく見ていました。
(当時は、NHKだけでなく、民放もお昼にドラマを放送していました。)
衝撃的だったのは、JR三鷹駅から井の頭公園へ向かう道で、俳優の渡辺哲さん(もしくはそっくりさん)がチャリンコでかっ飛ばしていたこと。
あの時はなんだかすごいものを見たという気持ちになって、一人で興奮していました。
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いろいろな芸能人(もしくはそっくりさん)、有名人(もしくはそっくりさん)に遭遇しましたが、なかでも一番印象に残っているのは、赤井英和さん(もしくはそっくりさん)でしょうか。
この人、大好き(笑)。
私が毎週のように通っている米粉パンのお店に行くのに通る道で、毎週毎週、何度も遭遇しました。
奥さまらしき人と散歩?ウォーキング?していました。
奥さまが赤井さんよりもかなり若く見えたので、初めは奥さま以外の彼女と白昼堂々とこんな風に会ってるなんて...と思ってしまいましたが、ネットで調べると、本物の奥さまのようでした。ホッとしました(笑)。
私は気がつかないふりをしていたつもりだったのですが、奥さまにはバレバレだったようです。
私が気になっているのを察したのか、軽く会釈してくださいました。びっくり。
でも、私が勝手にそう思っているだけかもしれないけれど(笑)。
プライベートの時間を過ごしているのだし、声を掛けるのは憚られましたが、いつか普通に「こんにちは」ってあいさつできたら良いなくらいには思っていました。
でも、いつの間にか赤井さん夫婦も私が通る時にはそこを通らなくなり、そのうち、私もその道を通らなくなってしまいました。何となく自然消滅。
その赤井さんの奥さまがTwitterじゃなくてXをやってます。
主に赤井さんのことを載せていますが、とても微笑ましい。
昨日、映画の舞台挨拶行った時の赤井と私の写真。私達、顔が同じくなってきてる pic.twitter.com/CydTnU8izL
— 赤井英和の嫁 佳子 (@yomeyoshiko224) July 11, 2021
こんな風に夫婦で同じ笑顔をしているのって、とてもステキなこと。
こんなの見ちゃったら、私も結婚したくなってしまったよ(笑)。
まぁ、婚活はなかなか難しいので、しばらくはこんにゃくの方のこん活に勤しむことにします。