大人の遠足(夢見ヶ崎動物公園)~なんだかいいことしたつもりになってしまった話

11月2日(火)

前日に、急に逗子にある披露山公園に行きたいと思ったのです。昨年も行っていますし、できるだけ交通費をかけずに、京急神武寺駅から歩くつもりでいました。
いろいろと思い出のある場所。いろっぽい思い出もないことはないのですが(笑)、どちらかというと小学校で遠足に行ったり、子供の頃は海水浴と言えば逗子海岸だったりとか、そういう思い出です。
ところが当日になって、前日の疲れが全然とれていなくて、体が思うように動かない。
このところ、MEC食のおかげで、体がとても軽いなぁと思っていたのですが、どうやらMEC食だけが理由ではなかったようです。
ほとんど毎日、安いというそれだけの理由で鶏むね肉を食べています。最近話題になっているイミダペプチドの抗疲労効果がスゴイらしいのですが、鶏むね肉にたくさん含まれているそうですね。もしかしたら、最近の体の軽さは、このイミダペプチドが原因だったのではないか。
それが、前日には鶏むね肉を食べなかったのですよ。そしたらいきなりの疲労感。
イミダペプチド、恐るべし(笑)。
そんなわけで、早々と披露山公園はあきらめました。

でもこの日を逃してしまうと、今週はゆっくり外出できる時間が取れそうもありません。どこかに行きたいなと考えて、歩いて1時間半ほどの、川崎市にある夢見ヶ崎動物公園に行くことにしました。
お弁当(と言っても、茹でたブロッコリーが入っていたジップロックのタッパーに、鶏のから揚げとたまご焼きを詰め込んだ簡単なものです)を用意して、早速行ってきました。まぁ、ちょっと動物を見たらお弁当を食べて帰ってくる、ただそれだけのものです。

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無料で入れますし、動物によっては、触れるくらいすぐ近くまで寄ることができます。レッサーパンダやシマウマやペンギンもいます。平日ならそれほど混んでもいないので、ゆったりと時間を過ごすにはとてもいい。

レッサーパンダはとてもかわいいのですが、あいにく、今回はずっとお昼寝をしていました。私のお気に入りはヤギです。3頭いて、人が近づくと食べ物をもらえると思うのでしょうね、近寄ってきます。そしてずっとこちらを凝視します。とても人懐っこいです。

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特にこのこはそばに来て離れません。じっとにらめっこしていました。

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他の2頭もこんな感じ。そっぽを向いている方も、直前まではずっとこちらを凝視していました。
それにしても、前に来たときもあったのですが、ヤギというのは人にお尻を向けて糞をする。正露丸の親分みたいなやつです。何か意味があるのかなぁと考えているところです。

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鹿とカラスが格闘していました。カラスが遊んでよ~ってちょっかい出しているようにも見えます。鹿はたくさんいて、いつもみんなでくっついています。

滞在時間は1時間ほどでしょうか。もう少し近ければ良いなとも思いますが、無料ですし、気楽に来れます。1時間もいれば、また今度来ればいいやという感じになります。

帰り道でのことです。
道の真ん中で、自転車に乗ったままの20代くらいの若い女性と、後輪のところでなにやらやっている、私くらいの年齢の女性を見つけました。
どうしたのだろう?気になって、近くに寄ってみたら、若い女性のフワッとした長いスカートが、後輪のスポークやハブに巻き付いてしまって、もう一人の女性(たぶん通りすがりの人)がそれをほどいていたところでした。
自分で直そうと思ったら、スカートを脱ぐか切るかしないとできません。まさか白昼堂々と脱ぐなんてできるわけもないし...。(夜なら大丈夫というわけでもありませんが)
たぶん、通りすがりのもう一人の方が気づいて、助けてあげようとしていたのですね。
しかし、思いっきり絡みついていて、ぜんぜん動かない様子。
「大丈夫ですか?」と声をかけたら、どちらも途方に暮れているといった様子でした。
以前にも同じような場面に遭遇したことがあります。その時の経験が少しでも役に立つかなと、お手伝いすることにしました。
「私も同じようなことをやっちゃったことがあるんですよ~」なんて言ってしまったけれども、後から考えたら、私がスカートをはいていたと捉えられていたかもしれない。だとしたら、ちょっと恥ずかしい…。スカートをはいたことはもちろんありません。
正確には「以前に同じようなことがあって、絡んでいたのを直したことがあるんですよ」と言わなければならなかったなぁ。変態おじさんだと思われませんように。
後輪の方を持ち上げて、車輪を回しながら少しずつほどいていったのですが、とても固く巻き付いてしまって、途中からなかなかほぐれなくなりました。
「切っちゃうわけにはいきませんよね?」とつい口に出してしまったら、ちょっと涙声で「切れてもいいです…」
「万が一、破れてしまったらごめんなさいね」といって、もっと力を入れて引っ張っていったのです。そうしたら、私の指が自転車のいろいろなところにぶつかって、血が出てきてしまいました。スカートに血が付かなように絆創膏を巻き付けて、再開。
そのタイミングで、もう一人の女性の方の提案で、反対側、スカートの先っちょの方からほどいていったら、一気に進んで何とかほどくことができました。
もしかしたらスカートの生地に少し傷がついたかもしれませんが、なんとか切れることなく済みました。
何度も何度も、「ありがとうございました」と言ってもらって。
礼には及びません、くらいのつもりで、軽く「気を付けてくださいね」とだけ言って、さっそうとその場を離れたのでした。
と、何となくいいことをした気持ちになっていました。

でもねぇ、帰る途中で、いつものことですが、一人反省会をしていました。
・気を付けたつもりでしたが、スカートに血がついてしまったこと。柄物であまり目立たないとは思うが、ちゃんと落ちてくれたらいいな。
・たぶん、作業をしていたのは15分くらいだったと思うのですが、その間ずっと、知らないおっさんの顔が自分のお尻のすぐそばにあったわけで、嫌な気持ちにならなかっただろうか?その場ではそこまで気持ちが至らなかったことがとても悔やまれる。
などなど
そう言ったことが頭の中をぐるぐるとまわって、収拾がつかなくなってしまった帰り道なのでした。
ハァ~。