お早うございますの保育士さん

最近は、谷山浩子さんにずいぶんとはまっていましてね。
夜、寝る時にはよく聴いております。

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数年前まで、メンタルが崩壊していた時は、鬼束ちひろさんとか森田童子さんとか、そんなのばっかり、涙を流しながら聴いていたものです。


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その時と比べると、えらい変わりようです。
谷山さんの歌を聴いていると、なんだか優しい気持ちになってきます。
いろいろある中で特にお気に入りは「お早うございますの帽子屋さん」ですねぇ。
最近は、何度も何度もリピートして聴いております。


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誰だってみんな やさしい人ばかり
だから お早うございますの帽子屋さん

 

ほほえむ時は 誰でもやさしい人ばかり
だから お早うございますの帽子屋さん

 

赤い帽子 紫の帽子
みんなにあげます ひとつずつ ルル……
笑ってください そして手をつないで

 

疲れるだけですよ 憎んでみたところで
だから お早うございますの帽子屋さん

 

ひとこと話をすれば 誰でも友達
だから お早うございますの帽子屋さん

 

白い帽子 オレンジの帽子
みんなにあげます ひとつずつ ルル……
笑ってください そして手をつないで

 

小さなしあわせ 小さなしあわせ
だから お早うございますの帽子屋さん

 

赤い帽子 紫の帽子
みんなにあげます ひとつずつ ルル……
笑ってください そして手をつないで

農産物直売所へ向かう途中の話です。
家を出た時はものすごく寒くて、もう少し着込んでも良かったなと思ったのですが、少しして日差しが出てくると、ポカポカ陽気でもうすぐ春がやって来るのだなと実感しますねぇ。

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桜?

午前中のポカポカ陽気の中、公園の近くともなれば、保育園の子供たちの集団に出くわします。こういうのを見ると、ついつい、もしかしたらここに車が突っ込んできたら、だとか、通り魔がやって来て暴れ出したら、だとか、そんなことを考えて、脳内でシミュレーションをする癖がついているのですが、今日に関してはすこし違っていました。

ハッとしました。
すれ違う時に、先頭にいた保育士のお姉さんの「お早うございます」。

明らかに私に向かって言っている。

私は知らない人にあいさつされたら、可能な限り反応しようと思っています。
工事現場の交通整理の警備員の人に「足下お気をつけてお通り下さい」だとか、
スーパーのレジで「ありがとうございます」だとか、
朝の小学校の登校のPTAの見守りの方の「お早うございます」だとか、
吃音で言葉が詰まって出てこないこともありますが、可能な限り「ありがとうございます」「お早うございます」と返すようにしています。
知らない人に挨拶するのって、勇気が要りますよね。でも、仕事でやっている人はともかく、そうでない人については何か特別な思いがあってのことだと思っています。
そういう気持ちには応えてあげたい。
子どもについても、とても無邪気にあいさつをしてくることがあって、その大人に対する無邪気でいられる気持ちを大切にしてあげたい。

↓↓↓この時も、そんな気持ちだったわけです。

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人の顔色をどうしてもうかがってしまう私は、どうしても自分からあいさつをするのは苦手です。でも、だからこそ、声を掛けてくれた人にはちゃんと反応してあげたいと思っています。

で、保育士さんに「お早うございます」と声を掛けてもらって、いつものように「お早うございます」と反応したのです。
そうしたら、それにつられて、何人もの子供たちが「お早うございまーす!」。
通りすぎるまで、一人一人に「お早うございます」返しをしました(笑)。

とてもほっこりする時間でした。
あいさつってあなたがそこにいることを認めている、さらに、存在を肯定しているよ、ってそういうメッセージにもなると思うのです。

私が子供の頃はとても人見知りで(今でもそうですけど)、大人たちからあいさつを強要されるのがとても苦痛でした。でも、子供は周りの大人がやっていれば、そのうち真似をしてあいさつできるようになります。強要はしてはいけないと思っています。
今回だって、保育士のお姉さんが誰に強要したわけでもなく、子供たちは先生の真似をしただけ。
こんな風に言葉を交わせるようになると、生きていくのがとても楽になるような気がします。それに反応してあげれば、子供たちは大人に対する無邪気な信頼感を持つようになるのではないかな。

私は子供の頃にたくさんあいさつを強要されました。そのくせ、多くの大人たちはそれに対して反応してくれませんでした。私にとって、大人はただ怖いだけの存在でした。無邪気な信頼感など持てなかった。そうなってくると、とても生き辛くなると思うんですよね。
私のような人が出てこないためにも、知らない人でもあいさつをされたら反応してあげたい、それが子供ならなおさらのこと、そう思うのでした。

そうそう、冒頭の「お早うございますの帽子屋さん」の「帽子屋さん」を「保育士さん」に替えて、ちょっと歌詞をいじくってみたら、こんな感じになりました(笑)。

誰だってみんな やさしい人ばかり
だから お早うございますの保育士さん

 

ほほえむ時は 誰でもやさしい人ばかり
だから お早うございますの保育士さん

 

赤い帽子 紫の帽子
みんなかぶってね ひとつずつ ルル……
笑ってください そして手をつないで

 

疲れるだけですよ 悩んでみたところで
だから お早うございますの保育士さん

 

ひとこと話をすれば 誰でも友達
だから お早うございますの保育士さん

 

白い帽子 オレンジの帽子
みんなかぶってね ひとつずつ ルル……
笑ってください そして手をつないで

 

小さなしあわせ 小さなしあわせ
だから お早うございますの保育士さん

 

赤い帽子 紫の帽子
みんなにあげます ひとつずつ ルル……
笑ってください そして手をつないで

以上、「お早うございますの保育士さん」でした(笑)。
われながら、これとてもいいなぁ。

で、今になってふと思ったのですが、もしかして保育士のお姉さんが私に「お早うございます」と声を掛けてくれたのは、実は、怪しい人認定だったのかも…。
ほら、よく万引きの防止には、声掛けが有効だっていうじゃないですか。
それと同じ理屈で、声を掛ければヤバいことになる可能性が低くなる、そう思ったのではないか...?

結局、なんだかなんだかなと、残念な方向に行ってしまうのでした。トホホ