読了「カラスの教科書」松原始著

誕生月に本屋さんのポイントが2倍になるというので、つい衝動買いしてしまったこの本。

初めから献血や電車移動や隙間時間に読もうと思っていたのですが、献血では半年間の出場停止をくらってしまったため、最後まで読むのにずいぶんと時間がかかってしまいました。

tohost3250303.hatenablog.com

街中で見るカラスをかわいいと感じていた私にとっては、とても面白かったです。
しかしながら、ほとんどの人はカラスをかわいいなんて思わないのだろうな。

こんなブコメをいただいたこともあります。

笑う犬、しゃべる猫の正体? - 通りすがりのものですが

生き物の中でわたしが最も苦手とするのがカラスです😅2度襲われた経験がある天敵なんです。どんなに賢いと言われても、彼らは認められません😤

2023/02/14 15:31

この本によると、実際にはカラスが人を襲うということは、まずないということです。
カラスにとって、人は身体も大きくて、怖い存在。
通常なら襲ったり戦いを挑む前に、さっさと逃げるのだそうです。
逃げようとして、慌てて飛ぼうとしたら、その進む方向にたまたま人がいてぶつかってしまうということは稀にあって、それが襲って来たと思われてしまうことがあるようです。

例外は、子供を守るとき。
卵でも雛でも、子供のいる巣のすぐ近くに人が来ると威嚇する。
これはカラスに限ったことではないですね。
人だって、自分の子供に何か危害が加えられそうなら、体を張って守ろうとするでしょうし、これは許してあげてください。

カラスって、自然のなかではとても大きな役割を果たしています。
スカベンジャー。お掃除屋さん。
小動物や虫の死骸、他の動物の食べ残しなど、そういったものをことごとく食べてくれる。カラスのお陰で、街がきれいなると言っても過言ではない(言い過ぎ)。

実際には、ゴミを漁るので散らかしてしまっている感じが強い。
カラスがたくさんたかっているゴミの集積場は、怖いし不気味だし、近寄りがたくなりますし。
でも、普通にそこに人が行けば、カラスは逃げるだけなんですって。
人が避けるから、それなら遠慮なくって、ゴミを漁る。

それにカラスの縄張り意識ってすごく強くて、自分の縄張りに他のカラスが入って来ると、その縄張りの中に食べ物が十分にあれば受け入れるけれど、自分が食べる分しかなければ、ものすごい勢いで追い出す。
つまり、カラスの餌となるものが少なくなれば、カラスがカラスを追い出そうとするので、自然とカラスの数も減るのだそうです。
完全にいなくなることはなくても、ゴミ出しに注意さえすれば、カラスの数を減らすことはできる。
カラスがだくさんいて困るというのは、逆に言えば、人間の仕業が原因だということです。ゴミにネットをしっかり掛けるだけでもかなりの効果があるようです。

ちなみにカラスの大好物はアブラ。
フライドポテトのマヨネーズがけなんて、彼らにとっては最高のグルメなんだそうです(笑)。

他の本で読みましたが、鳥ってインスリンを持たない。
つまり、エネルギーを体内に蓄えることができない。
観察すると、鳥ってずっと食べっ放しですよね。
それに飛ぶとなれば、ものすごくエネルギーを必要とします。
効率よくエネルギーを産生できる、となればやはりアブラが最高のエネルギー源になるのかな。

人間もそうですよ。
エネルギーを効率よく産生できるのは、糖ではなくてアブラです。
なんとなくやる気が起きないとか、体調が良くないとか、そういう時は糖を絶って油を多めにとってみるのがおススメです。

そうそう、猫とカラスが対決したらどちらが強いかと言及していました。
おそらく猫の方が圧倒的に強いだろうということでした。
でも、それ以前に、カラスが猫と戦うということはないのではないか。
その前に逃げて行ってしまうはずだと。
翼がある分だけ、逃げる能力に関しては猫にはどうしようもない。

前にも書いたことがありますが、私は猫とカラスが戦っているところを見たことがあります。
たぶんカラスが、猫の縄張りに侵入して、ゴミの集積場を荒らしていたようです。
様子を見ていたら、カラスが猫をおちょくっているようにも見えました、
でも、そのカラスは猫パンチをくらうと、這う這うの体で逃げていきました。
飛ばずに赤信号の交差点をピョンピョン跳ねながら逃げていきました。
飛ばなかったのは、羽をやられてしまったのかな?
車に轢かれるんじゃないかってヒヤヒヤしてしまいました。

猫とは仲良くなれたので、今度はとりあえずカラスとも仲良くなってみたいと思う今日この頃です。鳥だけにとりあえず。
でも仲良くなりたいからと言って、カラスに餌をあげたら、大変なことになりそうだな…。
やらないけど。