結局「独学大全」は、ほぼ読まずに帰してきました。
予約している人がいましたので、貸し出しの延長ができない、それなら仕方ないことです。また機会があったら、借りてみたいと思いますが、かなりの人気の本のようですので、今予約を入れても、半年から1年くらい待つことになりそうです。
今週借りてきた本は、他に予約している人もいないようですので、貸し出しの延長もできそうです。ゆっくり読んでも大丈夫かな。
本の記録 借りてきた本・買ってきた本
前週までに図書館で借りていた本
脳の寿命を延ばす「脳エネルギー」革命 ブドウ糖神話の崩壊とケトン体の常識 佐藤拓己著 (読了)
脳の栄養はブドウ糖だけだと言われて久しいですが、実際のところはそうでもないらしい。脂質からケトン体というものを作り出して、それも脳の栄養になる。
実際には病気だか体質だか、ケトン体を作れない人が稀にいて、そういう人は一日中こまめに食べ続けなければならないのだとか。
脳の栄養だと言って甘いものや糖質の多いものを食べると、今度は血糖値スパイク*1が起きて、血糖値が下がってしまうはず。私にはどうしても、ブドウ糖だけが脳の栄養という説が受け入れられませんでした。
ブドウ糖が脳のエネルギーの中心になるのは間違いのないことのようですが、だからと言って糖の摂り過ぎは、体で糖尿病のリスクが高まるのと同じように、脳でも決して良いことではないのです。
例えば認知症は糖の摂り過ぎが原因かも知れないという学説があります。
エビデンスが確立された事実というより、研究中の学説として、かなりこれは正しいのではないかということなのです。
認知症を脳の糖尿病のようなものだと考えて、3類の糖尿病としましょうという議論もあるのだとか。
ブドウ糖を摂取すると血糖値が上がってインスリンが分泌されます。
インスリンは食べ物を思うように得ることができなかった時代においては、エネルギーを貯蔵するためにはなくてはならないものでした。本来は危機に備えてのものであって、そう頻繁に分泌されていたものではなかった。それが今は食べ物が思うように手に入るようになり、分泌しまくるようになりました。
飢餓の対策としての本来の機能を超えたところで作動してしまうと、面倒臭いことになるようです。
例えば、血液中の糖を脂肪に変えてしまうわけですから、それは肥満の原因になります。また、老化を促進させてしまう。さらに、インスリンが分泌されているとケトン体が作れなくなり、そこで血糖値スパイクが起きれば脳のエネルギー不足につながってしまう。このエネルギー不足が続けば、脳の細胞が壊れて委縮してしまう危険性もある。
なんとなく、私の妹を見ていると、妹はこの状態なのかなと思えてきます。
血糖値はブドウ糖を摂らなくても、ストレスにより上がります。常にストレスを抱えている人は、常にインスリンが分泌されてしまう。すなわちケトン体をエネルギーとして利用できず、脳のエネルギー不足が生じてしまう可能性もあるのかな。
鬱などの症状も、この糖の過剰摂取と、インスリンの過剰分泌でも説明できると思います。エネルギーが足りなくなってしまうということです。
脳にとって糖は良くないものなのか?
著者が以前にケトン体について書いた本を読んだ、てんかんの子供を持つお母さんの手記が紹介されていました。
てんかんは軽いものなら薬で発作をほぼ抑制できますが、難治性の薬が効かないものもあります。それをケトン食で、娘さんの発作を止めようとしたお母さんの手記です。
ケトン食とは、限りなく糖の摂取をゼロに抑えて、その分を脂質で補うというもの。
てんかんは糖やインスリンによるエネルギー不足が原因だと考えられていて、少しの量でも発作のリスクが上がります。
日本ではまだまだ治療にケトン食を取り入れている病院は少ないものの、アメリカあたりでそれが常識だということです。
ほぼ脂です。油、脂を飲むような食事です。
脂質をもとにケトン体が合成されますから、脳だけではなく、エネルギーのかなりの部分を脂質から作り出すケトン体で賄うという状態です。
体内のケトン体濃度を上げると、ケトン体により脳に十分なエネルギーが供給されるようになり、発作をかなり抑えることができるようになるということです。
これはてんかんという特殊な状態だからと言うこともできますが、このことによっても、脳は糖が無くても十分なエネルギーを得ることができると言えるのではないか。
鬱や不安障害など、こういった症状が脳のエネルギー不足であるといった側面がある。
自分の中でモヤモヤしていたことがまた少し明らかになりました。
私はたぶんそういう事には敏感に反応してしまう方だと思いますので、甘いものは大好きですが、うまく付き合っていかなければならないなぁと肝に銘じたのでした。
真夜中の図書館 谷山浩子著
貸し出しを延長しました。ちょこちょこ読んでいきます。
今週、図書館で借りた本
週末に借りてきたので、今のところどれもほとんど読んでいません。
イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち 澤宮優著
そのふるえ・イップス 心因性ではありません 平孝臣・堀澤士朗著
私は吃音もイップスみたいなものだと思っています。
今までも何冊かイップス関連の本を読んでみたことがありますが、心因性のものだというものばかり。また、アスリートの治療例が載っていても、吃音にはあまり参考にはなりませんでした。
しばらくイップスについては忘れてしまっていたのですが、たまたま本屋さんでイップスの本が目について(「イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち」の方です)、パラパラとめくってみたら、イップスがジストニアの可能性が高いと書いてありました。
ジストニア?ちょっとこれについては勉強不足なのですが、痙攣が起こったり、自分の思い通りに体を動かせなくなる病気・障害のようです。
図書館で検索をかけてみると、いろいろと出てきました。
数年前は、イップス関連の本ってあまり検索にかからなかった記憶があるので、もしかしてイップスガ注目され始めているのかな?
まずは本屋さんで目についた本と、イップスとジストニアを並行して取り扱っている本、両方を借りてみました。
自分の「異常性」に気づかない人たち 西多昌規著
すでになぜ予約したのか忘れています。統失の妹が病識がないことかな?
せっかく借りてきたのですから、ぼちぼち読んでみたいと思います。
日本製 三浦春馬著
大山ちこ (id:chiko_yama)さんのブログで紹介されていました。
何となく気になって借りてきてしまいました。チコさん、いつもありがとうございます。
三浦春馬さんのような「きれいな」人が出ているテレビ番組は、とても安心感がありました。決してファンだったというわけではないけど、いなくなってやっぱり寂しいです。
虚栄の市(一) サッカリー作・中島賢二訳
M (id:mmiimm)さんのブログで取り上げられていた本です。
どうも小説とは縁遠い私。
Mさんは、昔の洋ものの(笑)小説をよく読んでいらっしゃるようです。
なんとなくMさんの脳を覗いてみたくなりました。
検索してみると岩波文庫で4巻までありました。
それだけでも挫折しそうなのに、まずは1巻を借りてきてみると、なんと文字がとても小さい。
400ページくらいありますので、貸し出しを延長したとしても4週間(28日)。
つまり毎日読むとして、一日当たり14ページくらい読むことになります。
とりあえず期間ギリギリまで手元において、ちょこちょこ読んでみます。
今回は以上で終わりです。