本の内容はほぼ予想通りだったのですが、表紙のイラストがとても気になりました。

少し前、ちょうど歌舞伎役者の心中騒動があった頃でしょうか、いつも利用している本屋さんのホームページでおススメされてしまったのがこの本です。

もうこの手の本は読み飽きてしまった感があるのですが、まぁそんなにオススメするならちょっとくらい読んであげても良いよ、ということです(笑)。
でも、本屋さんで買うのではなくて、図書館で借りてきたんですけどね(笑)(笑)。

消えてしまいたいという気持ちは、子供のころからずーっとありました。
これは必ずしも何か辛いことがあったからそういう気持ちになるのというわけでもなくて、楽しい時間を過ごしていたのに、それがふと途切れたその瞬間にそんな気持ちになることもあり、自分ではストレスが原因とかそういうことではないと思っていました。
今では自分の中では、これは脳のエネルギー不足、そんな風に捉えています。
そういった書き方をしている本はほぼ無くて、脳のエネルギー不足で何か不調が起きるなんて書き方をしているのは、有名な所では藤川徳美医師くらいのものだと思います。

この本も、やっぱりそんな書き方はしていなくて、ありきたりな内容の薄っぺらい本でした。
一言で言えば、疲れたら休みなさい。
間違ってはいないのだけれど、そこで休んでしまったら、もう二度とここには戻ってこれない、そんな気持ちになってしまうのですよ。
私は小学校の高学年くらいから中学を卒業するまで、一日も休まずに学校に行きました。その中では、体調が悪い日ももちろんありましたし、中には熱が40°くらいあった日もありました。しかも体育の授業もそのまま受けて気を失ったこともあります(笑)。
でもね、そこまでして休まなかったのは、ここで休んだらもう戻ってこれなくなる、そんな強迫心からからなのでした。
今から思うと全くバカバカしいと思っています。
そこまでではなくても、休まないでいる人って、けっこうそういう気持ちなのではないでしょうか?
休みなさいと言われても、心から休むことはできないのです。

内容が薄っぺらいと書きましたが、それはそれで意味があると思っています。
なぜなら、本当にエネルギーが枯渇していしまって、今にも消えてなくなりそうなところまで行ってしまったら、本を読むエネルギーなんて持っていないから。
内容の濃い、分厚い本など読めませんよ。
この薄っぺらさは、まだ自力で立っていられるかどうかのギリギリの人には、ちょうど良い薄っぺらさだと思います。
著者がそこを意識して書いているかどうかは分かりませんけど。

私だって疲れたら休むことを否定しているわけではありません。そこで消えてしまうよりはずっとまし。
でもそこで歩みを止めてしまって元に戻れなくなってしまった人はたくさんいるような気がしてならないのですよ。
一度止めてしまうと、そこからまた動き出すのって、動き続けているよりもずっとたくさんエネルギーを必要としますから。

結局は、お前はストレスのある世界では生きてはいけないのだから、いろいろなことをあきらめて生きていきなさいというメッセージにもなりかねない。
だからね、本当は脳のエネルギーを増やすことを考えなければならない、そんな気がしています。

私は消えたい気持ちでいる人には、藤川徳美先生の本をまず読んでみな、そう言いたいです。まだ自力で立っているギリギリのことろで踏ん張っている力があるならば、完全に休むことを選択するよりも、エネルギーを如何に増やすか、そこにフォーカスを当てた方が良いのではないかって、そんな気がしています。

あ、脳のエネルギーを増やす方法、まずはタンパク質ですね。肉を食いましょう。

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この本は、私には必要ないなと思いましたが、表紙のイラストの女の子が気になりました。
細川貂々(ほそかわてんてん)さんいうイラストレーター?漫画家?さんのイラストです。
この方、だんなさんが鬱になったりで、イラストだけでなく、この手の本も書いているようです。

この表紙のイラストがとても気になるのです。
何か引き込まれていく。

何か辛いことがあって無表情になってしまったように見えるし、でも、本当は心の中に強い意志を持って何かを始めようとしている、私にはそんな風にも見えます。

まるでサンリオのハローキティのようです。
ハローキティの無表情は、見る人の心に寄り添う形で表現されているらしい。
見る側が自分の都合で、どう捉えても良いように。

そんな力を表紙のイラストから感じました。
細川貂々さんの絵をもっと見てみたいと思いました。
とりあえず図書館で検索して予約してみました。
気に入ったら、買ってみようかなと思っています。

※絵と言えば、なはげるさんのキモ絵が気になって仕方ない。
なかなかのものです。クセになります(笑)。

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