見せてあげたかった風景

こないだの夜のお散歩、目的地は川崎の浮島でした。

 

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中学生の頃、この辺りは私の遊び場の範囲内。
歩いて行くととんでもない距離だけど、自転車ならなんてことない。

 

当時は浮島の東端に木更津へと向かうフェリー乗り場があって、そのすぐそばに海釣り公園がありました。(海釣り公園は今もあるかも)

ここによく行っていたんです。
因みに釣れたお魚は、ハゼ、あなご、セイゴ(フッコ、スズキ)、カレイ、キス、そしてときどきウツボあたりでしょうか。

夜釣りにもよく行っていました。
真夜中に化学工場が立ち並んでいる中を自転車で突っ走っていたのですが、これがね、とてもきれいだったんです。
工場の色とりどりの照明がぼんやりと工場を照らしていて、なんというか、幻想的というか。

最近は、一部のマニアには有名なスポットになっているようですね。
もう何十年かぶりに、ここの写真を撮るために出かけてきました。

今日はおりょー♪さんの命日。

生前に、おりょー♪さんはブログに鉄塔が好きだってよく書いていました。
あの、電線をつないでいる鉄塔です。

私たちの生活をこんな風に支えてくれている、そんな感じに愛着を感じるって。

その時に中学生の頃に見たあの風景を思い出したんです。
鉄塔を愛するのなら、きっと、あのライトアップされたような工場の風景も、きっと気に入ってくれるんじゃないかって。

いつか写真を撮っておりょー♪さんに見せてあげたい。
そんな風に考えていたのですが、夏はちょっと苦しいな。
暑いのもあるけど、暗くなるのが遅いじゃないですか。
冬なら暗くなってすぐに写真を撮れば、夕飯の時間には帰って来れる。
でも夏だと、それは難しい。

そんな風にボヤボヤ考えていたら、まさか、おりょー♪さんが逝ってしまった。

ものすごい後悔だったのですが、そんな気持ちも時間ともに風化していく。
そして、昨年の命日もなんとなく忘れてしまって。
そして今年。
もう絶対に命日にあわせて写真を撮りに行こうって決めていたんです。

本当は浮島に行くのではなくて、千鳥運河の向こう側から浮島を見るのがとてもきれいらしい。
でもそこまで行くと、本当に帰りは朝になってしまうし、私は自分の記憶の中にある風景をおりょー♪さんに見せてあげたかったんですよね。
だから、浮島で良かったのです。

記憶をたどって実際に行ってみて、行けども行けども私が憶えているきれいな風景は見えてこない。
海釣り公園の本当にそばまで行かないと、色とりどりの景色は見えないのかなぁ。
記憶は曖昧。

時間の許す限り歩いてみたけど、これが限界でした。

おりょー♪さん、喜んでくれているかな?

 

 

 

写真はほとんどENEOS関連の施設です。

今度は電車、バスの行き方調べて、もっと奥の方まで行ってみよう。