読書の記録 2022/3・4週 1/10(月)~23(日)

年を越してからというもの、なんだか本が思うように読めなくなっていました。
時間が無いということはなくて、読み始めてもなかなか本の世界に入って行けないのです。全然頭に入ってこない。いつもなら我慢して読み進めていくと、いつの間にか入ってくるようなるのですが、今回はなかなかそうはなりませんでした。
これはいったいどういう事なのでしょうか?

やっと少しずつ元に戻ってきたところです。

図書館で借りてくるのは、買うまでもないなと思ったとか、買おうかどうか迷った本を少し読んでみて、買うか判断しようということです。
基本的には、著者を応援するという意味でも、本は買うものだと思っています。
お金に余裕があれば、気になった本を片っ端に買って、読んだら寄付するということをやったみたい。なんだかそういうのってかっちょいいなぁと思っています(笑)。

現実にはそこまで余裕はないので、手元に置いておきたい本だけを買っています。
しかし、買ってしまうと、ホッとしてしまうのか、なかなか読まないのです。
期限のある、図書館で借りてきた本が優先になってしまう。
それなら借りなければいいのにと思うのですが、次から次へと気になる本が出てきてしまうのですよ。悩ましい毎日を過ごしております。

本の記録 借りてきた本・買ってきた本

前週までに図書館で借りていた本

できない相談 森絵都著 (読了)

最後まで「こうしないと負けた気がする」のお話が満載の本でした(笑)。

ポリヴェーガル理論入門 ステファン・W・ポージェス著

前回にも書きましたが、この本は、ポリヴェーガル理論がどういうものか、その施術がどのような効果をもたらすかを書いたもの。どちらかと言えば、セラピストのための本だなと思いました。
このポリヴェーガル理論については、自分でやってみるという本も出ていますので、今度はそちらの方を読んでみたいと思います。

今週、図書館で借りた本

健康自主管理と食品の常識 三石巌著

日本における分子栄養学の草分けともいえる存在の三石巌先生。医者ではなくて、物理学者です。医者ではないので、忖度なく何でも言える。
もともとはご自身の健康管理のために始めた研究だったようです。食べたものが体の中でどのように変化、作用するか。ご自身の専門の、物理学や生化学の知見を総動員してたどり着いた三石理論には、例えば「うつ消しごはん」の藤川徳美先生等、たくさんのファンがいます。
私も以前には文庫本を中心にいろいろ読みましたが、最近になって、MEC食やら糖質制限、さらにはサプリメントを始めたたところで、まだ読んだことのない本からもう一度読みたいと思いました、

「利他」とは何か 伊藤亜紗編 (読了)

東京工業大学の未来の人類研究センターの面々が、それぞれの研究の立場から「利他」とは何かと考察したものです。私は単に、伊藤亜紗さんの文章が好き、それだけで読んだ本なのでした。

「利他」の反対は「利己」ですね。
つまり利他というのは、私以外の誰かのために...ということです。

とても耳ざわりの良い言葉ですが、支配的になってしまう側面もある。
相手を自分にとって都合の良い括りの中に閉じ込めようとしてしまう。

ブレイディみかこさんの本「他者の靴を履く アナ―キックエンパシーのすすめ」など、他者の立場になって考えることの大切さが問われる昨今です。

私もいろいろと考えてしまうようなこともありました。
相手によかれと思ってしたことでも、もしかしたら不快な気持ちにさせてしまったり、その人にとってはただの迷惑だったのかもしれません。
特に相手に何か障害があるような場合は、余計にセンシティヴにならざるを得ません。
私も吃音を持っている身ですので、身をもってわかっているつもりでも、なかなか正解がわからないです。

tohost3250303.hatenablog.com

tohost3250303.hatenablog.com

ときどき孔子儒教の話が出てきたりなど、そうなるとその辺りに明るくない私にはちんぷんかんぷんになってしまいました。途中では、言葉を転がしているだけの言葉遊びのようにも感じてしまいましたが、それは私の読解力が足りないのでしょうか?

読み進めているうちに、だんだんと言葉が入ってくるようになりましたが、全体として自分の中では消化不良になっています。
簡単に結論が出てくるようなテーマではないし、本自体はそれほど分厚い本でもないし、もう一度読んでみようかなと思っています。買っちゃおうかな。

さくららら 升井純子・文 小寺卓矢・写真 (読了)

大山ちこ (id:chiko_yama)さんのブログで紹介されていました。気になって、図書館で借りてきました。

chiko-yama.hatenablog.com

図書館では児童書の絵本のコーナーにおいてあった写真絵本。
この北海道にある小さな桜は、他の木と比べてずいぶん背が低くて、開花も遅い。
「わたしがさく日は わたしがきめる」
柄にもなく胸が熱くなってしまったのでした。

その他

カラフル 森絵都

元日にブックオフで100円で買ってきた本です。
森絵都さんの文章は、優しい、易しい、とても読みやすいので、これなら電車の移動中でも読めるか試してみたかったのです。
思った通りでした。電車等、集中できないようなところで本を読むのができなかったのですが、この本は、電車での移動中だけで読み終えることができました。

とてもおもしろかった。
死後の世界では、抽選でまたこの世に戻って来られるのです。
ただし、1年間限定。そして、だれの体に戻れるかはわからない。しかも、前世の記憶は消されてしまっているのです。
主人公は自殺した中学生の体に戻ってくることになり...

自殺した中学生の片思いの同級生が援助交際をしていたり、母親が習い事の先生と浮気していたりと、初な(笑)私には少し刺激が強すぎる部分もありましたが、全体としては中学生の頃の繊細な心の動きを思い出させてくれるようなお話でした。
途中でなんとなく結末が読めてしまって、その通りになってしまったのですが、まぁ、思った通りに話が進むというのも決して悪いことではないと思っています。
最後はうまくまとめようとして、少し説教ぽくなってしまったかな。

あとがきを阿川佐和子さんが書いていて、実はこの小説は映画化されていたのですね。阿川さんは、中学生のお母さん役で出ていたということでした。
監督のイメージにぴったりの人ということで阿川さんが抜擢されたのですが、演技経験がないので、お友達の檀ふみさんの相談したら、その檀さんが台本を読んで、「私がやりたい」と乗り気になってしまったのだとか。結局それは却下で、やっぱり阿川さんが演じたのでした。

今回は以上です。