サンマやカツオの漁獲量が激減している一方で、イワシが獲れすぎたり、浜に流されてきたりとニュースになっているのをよく見ます。
でもその割にはスーパーの店頭での値段はそれほど下がっていない。
それだけならまだ良いけど、自分の目で見て、納得できるイワシが出て来ない。
どれもみんな貧相に見えてしまっていたのです。
本当は魚をおろすのが面倒くさくって、ハードルを自分であげていたというのもあるんですけど(笑)。
そしてやっと、スーパーで、これなら買っても良いなというイワシに出会いました。
一目惚れに近い感じです。
上を見たらキリがない。
これで5尾298円(税別)なら申し分ないでしょう。
久しぶりにウキウキで丸の魚を買いました。
イワシなら、自分のファーストチョイスはたたきです。
薬味たくさんで、生で食べたい。
母や妹はあまり食べないので、3人分で3尾もあれば十分。
残りの2尾はつみれ汁にでもするかな。
まずはお刺身用のつまをひいて。
イワシは包丁で開くと小骨がたくさん残ってしまうので、頭と尻尾を落としたら後は手開き。簡単です。
腹骨をすいて刻んで、大葉、生姜、ねぎを刻んで、たたきの出来上がりなんですけど、お刺身用にさばくとどうしても捨てる部分が多くなってしまう。
またまたもったいないお化けの出動でした。
アラでだしをとろう。
いつもなら、そこそこに大きい魚ならばアラも全て使いたくなるのですが、イワシくらいなら何も考えずに捨てていました。
イワシのアラでだしをとろうと思ったのは初めてでした。
頭を開いてエラを取り除き、軽く湯通ししてよく洗います。こうすると臭みがあまり出なくなります。
後は骨や腹骨をすいた時に出てしまう身の部分とか、み~んなお鍋に入れて、クズ野菜も一緒に入れて、しばし煮出しました。
これがね、すっごい濃厚のだしになりました。
このだしでつみれ汁。
今回のイワシは脂がよ~くのっていて、そのままだと崩れてしまいそうなので、今回は片栗粉も混ぜて練りました。
それでもまだまだやわらかかったな。
お鍋をかき混ぜる時は、煮くずれないように、そ~っと。
まずはこの濃厚だしで刻んだ大根、にんじん、エノキ、こんにゃく、油揚げを煮て、十分に火が通ったら、よ~く叩いたイワシを丸めて投入。
刻んだねぎも入れて、イワシのつみれに火が通り固まったら、お味噌を溶いて出来上がり。
イワシのパワーを根こそぎいただいた気分です。
うまかったぁ(笑)。